1-13.さいごに

いよいよ最後のページとなります。

ここで最後に私が言いたかったことは、理事会は大規模修繕工事を行った結果の良し悪しをあまり気にする必要はありませんよ、ということです。選択した機器の仕様や、塗装の色、内装のデザインなど、全てが多くの組合員から満足してもらえるとは限りません。

しかし、要所要所で合意を得ながら進め、理事会が管理組合の執行機関として「必要な注意を尽くして理事としての業務を行った。」ということが理解してもらえれば、最後は組合員も理事会に感謝してくれると思います。

そして、そのキーワードは「合理的な手法」で進めるということです。

「気にする必要はない」は、決して「いい加減で良い」ということではありません
合理的に進める、つまり、出来るだけ理解を得ながら進めるようにすれば、ビクビクしないで良いですよ、ということです。もちろん、私たちもサポートいたしますから。

以下に最後のページに記載した言葉を紹介して勉強会を終わりにしました。

まとめ

  1. マンションという建物が美しさを回復し、使いやすさが向上し、そして住みやすくなることは大変重要。
    それを目指して、理事会や大規模修繕委員会は尽力する。
  2. しかし、大規模修繕工事の結果は、必ずしも組合員全員が喜ぶ結果になるとは限らない。

工事が完了したときに、多くの組合員が理事会に対して感謝するとしたら、それはマンションが美観を回復したことに対してではなく、みんなのお金を公正・公明に使って、合理的に管理組合の一大事業を成し遂げたことに対して・・・