4-5.シーリング交換と高圧水洗浄

今回は、防水工事の一種であるシーリング交換工事と仕上げ工事前の高圧水洗浄についてご紹介します。

シール材は、外壁のコンクリート打継部分や金属製の金物とコンクリートの接触面などから水が浸入することを防止する大切な役割があります。
昔は「コーキング」と呼んだりしていました。

私のマンションでは主に外壁のコンクリート打継部分と、アルミサッシュと躯体の取り合い部分に施工してあります。
シール工事については、全体の予算の関係上、第1回目の修繕工事の際にはあまり傷んでいないシールに関しては交換しない場合もあります。
例えば、交換工事に足場が必要な外壁に関しては交換して、足場がなくても(後からでも)できる内部のシール交換はパスする等の可能性があります。
シール材の保証期間は5年のケースが多いようですが、実際には場所によっては10年たってもなんともない箇所もあります。

しかし、今回は全てのシール材を交換することにしました。
下地の補修とタイル補修、貼替え、シーリングの交換が完了したら、高圧水で洗浄工事を行い、塗装工事にかかる準備が完了します。
洗浄工事と同時期に、先に試験をして決定したタイル洗浄薬品を使って「タイル洗い」の工事も行います。
薬品で洗ったあとを追いかけるようにして高圧水で洗浄していきます。

工事の様子

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▲アルミサッシュの窓枠と躯体のシール材を撤去しているところ。
カッター等できれいに取ります。

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▲これは壁のシール材を撤去したあとの状態
シール材があまりかたくない場合はきれいに取れます。

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▲新しいシーリングを施工する前に、テープで養生をします。
シール材が多少はみ出ても見切りをきれいに仕上げるためです。

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▲コーキングガンを使って丁寧に充填

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▲シール施工後はしばらくベタつくので、注意文を掲示
きめ細かい配慮が必要です。

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▲水に圧力をかけるための自家発電式コンプレッサー
圧力は≒300㎏/c㎡とかなりの強さです。

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▲ベランダの上裏(天井裏)の洗浄
シーリングの交換をやってまだ間もないのでシールをいためないような配慮が必要です。
ほこりや油分を除去するように丁寧に施工します。

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▲同じくタイル面の洗浄

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▲タイルを薬品で洗ってしているところ
この工事は、高圧水洗浄と同時に行います。