ここからは、「管理組合と大規模修繕工事 〜適正な資産価値の維持について〜」と題したパワーポイント(重松マンション管理士事務所作成、前ページ参照)の内容に沿って、大規模修繕工事やその進め方に関する基本的なことをご紹介させていただきます。
2つの修繕工事
一口に修繕工事と言っても、その内容によって、2つに分けて考えていく必要があります。
- 日常実施するメンテナンス工事
- 定期的(計画的)に実施するメンテナンス工事
どちらもおおよその内容はイメージ出来ると思いますが、「1」は必要に応じて随時実施するもので、管理費として会計処理されます。
一方、このホームページのテーマである大規模修繕のようなものは「2」にあたりますが、こちらは長期間に渡り、金額も大きく、修繕積立金として会計処理されます。
もしかすると、修繕工事=大規模修繕工事、つまり「2」で、「1」は問題があった時のみやるような認識の方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。
また、上記のように会計上の違いがありますので、日常のメンテナンス工事のことが全く考慮されていないと、いざ必要な時に問題が生じることもあり得ます。
もちろん不測の事態もあり得ますが、そうした会計上の違いを考慮しつつ、どちらの修繕工事も計画的に適切に行っていくことが理想的です。
まとめ
- 日常実施するメンテナンス工事
→日常小修繕(管理費会計) - 定期的(計画的)に実施するメンテナンス工事
→多額・長期間
→大規模修繕工事(修繕積立金会計)
次は、大規模修繕工事の意義について、です。